インバウンド客の増加、バケーションステイの新たな体験、民泊需要の拡大など宿泊業界や消費者の旅行や宿泊に関する慣習や行動が急速に変化しています。
ホテルに宿泊する人もずっと外出している人もいれば、ずっと部屋で仕事したり休んだりしている人もおり、ホテルは客室でのエンターテイメントの提供や利便性の向上を目指す必要があります。
その中で昨今話題なのがスマートスピーカーやタブレットを活用した客室IoTです。
この記事では多くのホテルで導入されている客室IoTタブレットのtabii(タビー)について紹介します。
tabii(タビー)の概要
tabiiはエンターテイメントや宿泊の領域で事業を行うand factoryが提供する客室タブレットのサービスです。
特徴は客室価値の向上と業務効率改善です。
客室価値の向上は宿泊者が必要とする情報やニュース、旅中でも楽しめるコンテンツを提供でき、客室で滞在中も、客室からの出先でも宿泊者へのサービス向上を行うことができます。
コンテンツは動画視聴、近隣の飲食店やエンタメ施設の検索、館内施設の混雑状況の確認などがあります。
ホテルなどの事業者側は宿泊のルールや館内案内や各種お知らせなどをタブレットで行うことで、簡単に宿泊者に伝えることができます。また、問い合わせの電話なども減るため、接客に必要な時間を削減することができます。
タブレットに情報を掲載することで、館内のポスターや掲示物を減らすことができるため、すっきりとした館内にすることができます。
tabiiはこのような客室価値の向上と業務効率改善を事業者も宿泊者も無料で利用することができます。tabiiはコンテンツ広告で収益を得ているため、宿泊施設が費用を負担することなく、コンテンツの提供を可能にしています。
tabiiは月額は無料ですが、初期費用として一部屋あたり3万円掛かります。この費用は初期セットアップやタブレット代です。
tabii(タビー)の機能
tabiiの機能は基本機能とオプション機能に分けることができ、その中で基本機能は「施設情報」「近隣案内」「エンタメ・便利機能」があります。
「施設情報」では館内案内やWi-Fi情報やQ&Aチャットやアンケートや宿泊約款などをタブレットに表示することができます。「近隣案内」では観光地案内や飲食店案内や周辺情報や飲食店予約やQRコード持ち出しなどです。
「エンタメ・便利機能」では動画閲覧た天気・時刻表示やアラームや多言語対応です。
オプション機能として、内線電話や清掃管理やIoTリモコンや混雑状況確認です。
これらの機能により、宿泊者にエンタメと利便性を提供し、事業者は業務効率改善を実現します。
tabii(タビー)の導入事例
tabiiはビジネスホテルやリゾートホテルや旅館やスマートホテルなどあらゆるタイプのホテルに導入されています。
例えば2020年の「第45回プロが選ぶ日本のホテル旅館100選」では総合第2位を受賞した静岡県伊豆稲取にある“稲取銀水荘”、先進技術を導入し、ワクワクと心地よさを追求した世界初のロボットホテルブランド“変なホテル”、ゾート気分と和テイストな安らぎを両立した“日和ホテル東京銀座EAST”など有名な宿泊施設で導入されています。
導入施設からの声では「館内案内を電子化できたので印刷コストが大幅に下がりました」「内線電話の導入コストが下がりました」「外国人観光客への対応時間が以前に比べ軽減されました」などのポジティブな意見が寄せられています。
一方で宿泊者からも「楽しくて使いやすくよかった、また利用したい」「周辺情報が豊富で観光にはぴったりでした」「知りたい情報が調べやすく、分かりやすくよかったです」「バスや電車の時刻表、乗り場案内など見れて助かった」などの意見があります。
今回は話題の客室Iotタブレットのtabiiについて紹介しました。
スマートホテルの台頭、インバウンドによる外国人の増加、人材不足による採用難、宿泊業界のデジタルトランスフォーメーション などに変化している業界ですので、今後tabiiの需要は一段と上がっていくことが予測されます。