フードロス

【tabeloop(たべるーぷ)】フードロス撲滅に取り組むフードシェアリングプラットフォーム

自分で栽培している野菜、自分が販売している食品の賞味期限が切れてしまうなど、食品として販売できない場合、廃棄処分をしなければなりません。
廃棄処分を「もったいない」と感じると同時に「この食品何とかしたいな」と思う人もいるはずです。
このような悩みを抱える生産者や販売者や飲食店の方は多いと思いますが、実際に何もできないでいるのがほとんどです。
結果として、農林水産省の発表によると2017年度の食品廃棄処分は約2759万トンです。その中でも飲食店などで余剰在庫などになり、食品を処分する「食品ロス」は約643万トンで全体の20%を占めています。

昨今、SDGsの促進の影響もあり、世界中から貧困をなくすことの関心が高くなっています。
そして、フードロスへの関心も高まり、その問題を解決を目指すNPOや民間企業が多く活動あり、日本でもスタートアップを中心に企業が増えています。
その中で「Tabeloop(たべるーぷ)」がフードロスサービス撲滅に取り組むフードシェアリングプラットフォームとして話題になっています。

フードロスサービスのTabeloopとは?

Tabeloopは食品を販売するためのフードシェアリングプラットフォームです。
他の飲食品のECやプラットホームと違う点は、Tabeloopで販売される食品は包装が汚れている食品や賞味期限の問題で店頭に並ぶことができない食品、または形が悪い食品などです。つまり、一次流通することや一般消費者に提供することができなかった商品です。

食品としての安全性に問題はないが、店頭に並ぶ食品には基準があり、その基準に満たない食品は廃棄処分されます。
日本の食品の品質基準は高く保たれており、消費者の求める基準も高いものとなっています。
そのおかげで衛生面の管理や品質の高い食品を食べることが出来ますが、裏側ではたくさんの食品が廃棄処分されている事実もあります。

フードロスサービスのtabeloppは、品質の良い食品が廃棄処分されないように、買い手と売り手がプラットフォーム内で売買できるようにインターネット上で仲介業をしています。
買い手の中には「多少梱包が汚れていても良い」、「食品の形が崩れていても問題ない」と思う人もいるため、その買い手を売り手と結びつけて食品ロスの削減を実現しています。

なお、Tabeloopはバリュードライバーズ株式会社が運営しているサービスで、飢餓に苦しむ人を救うため、Tabeloopでは売上の一部を寄付して、食料不足に悩む人へのサポートをしています。

Tabeloop(たべるーぷ)の特徴

売り手にとっての一番のメリットは「食べ物を捨てなくていい」という心理的な安心感です。
生産者、販売者、飲食店に携わる人にとってフードロスや廃棄をせずに、他の方に販売することは非常に嬉しいことです。
同時に、廃棄してしまうと売上が一円にもなりませんが、Tabeloopで販売することで新たな収入源が確保でき、利益を痛めなくてすみます。

Tabeloopで食品を販売する際は会員登録の必要がなく、売り手の申請フォームに必要情報を入力するだけです。
手間がかかることがなく、簡単に販売開始することができます。
加えて、食品を出品することは無料で、売買の取引が成功したときに15%の手数料をTabeloopに支払いますので、余計な費用はかかる心配は不要です。

元々廃棄処分するはずだった食品を販売して収入を増やすことができ、かつ販売するハードルも高くないので売り手にとってメリットは大きいです。

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買い手にとってのメリットは安価で幅広いメニューの商品を購入することができます。
Tabeloopはいろいろな業者の方が食品を販売しているので、もし飲食店を開業しているなら新たな食品を見つけてメニューの幅を広げることが可能です。
さらに、普通に食品を購入するよりも安い価格で購入できることもあるので、購入費用を節約することもできます。

買い手側も会員登録を行う必要がありますが、登録費は無料であり月会費もかからず、無駄な出費はないので、安心して利用ができます。

このようにTabeloopは飲食品のフードロスや廃棄撲滅のために社会貢献に徹したフードプラットホームで、売り手だけでなく書いての立場からもそれらの社会問題解決へ参画できます。

フードロスサービスtabeloppを利用することで売り手も買い手もメリットを得ることができます。食品ロス削減や飢餓に苦しむ人へのサポートなどにも貢献できるので利用するメリットは多いです。
もし、「食品の無駄をなくしたい」と思うなら、tabeloppなどフードロスに関するサービスやプラットフォームの活用をしてみましょう。

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