スポーツやアーティストのライブにダイナミックプライシングが導入され話題になっていますが、価格変動戦略は宿泊業界や航空業界では以前からありました。
お盆やゴールデンウィークなどのハイシーズンに価格が上がっており、以前は人手で価格を調整していましたが、ダイナミックプライシングを利用すると過去のデータなどを元にAIが価格を算出します。
この記事ではスタートアップの株式会社空という、ホテル業界に特化したダイナミックプライシングのサービスを提供する会社を紹介します。
ダイナミックプライシング企業、空について
2015年に設立され、人が処理できなくなった情報を人工知能やダイナミックプライシングを組み合わせる事で売り手にも買い手にも最適な価格を提供している企業です。
これにより、ホテルを予約する際に色々な情報を比較検討したり、沢山の情報の中から希望のホテルを選ぶという煩わしい作業の削減をする事が可能となります。
企業としての実績は、2017年にホテル番付TechCrunch Tokyo 2017にて優勝を飾り、取引実績もホテルニューオータニグループ、ベストウエスタンホテル、ワシントンホテルプラザと業界内の大手企業です。
加えて、個人運営の民宿なども取引があります。
ダイナミックプライシング企業、空のサービスについて
ホテルの室料は一般的に平日は安く週末、祝日が高いのが常識です。
週末休みの職業の人も多く、イベント等も集客を狙って予定を組んでいます。そのためホテルは室料をつり上げても、顧客が宿泊するのでバランスを取っています。
一方、平日の利用客は出張などの必要性がある外出のためそんなに価格は変動しませんので、比較的に価格は落ち着いた値動きになっています。
空はダイナミックプライシングやデータアナリストなどを導入して、MagicPriceと言う概念を作り出し価格の効率化という未知の領域に手を出してきました。
MagicPrice導入により、売り手も買い手も、最適な価格を探り当てて提供することに成功することができます。
業界としてはあまり手を付けて欲しくない領域だったという可能性も高いですが、顧客に対して言えば、やっと価格帯が透明になってきたと言えるのでホテルの利用も増える可能性はとても高いです。
今まで適正価格が不透明だったホテル業界に対してダイナミックプライシングを用いて適正価格を導き出し、ホテル側も顧客も納得するような価格を提言していくと言うある意味改革をしたと言っても過言ではありません。