MPOS

タブレッド型モバイルPOS「スマレジ」の特徴

あらゆる業界で「データ活用」の重要性が叫ばれている中、小売業や飲食業の店舗にとっては、売上データの重要性がますます高まっています。
商品を販売した時点での売上情報を管理できるPOSレジシステムは売上や店舗改善の要ですが、従来のPOSレジは専用の機械に高額の投資をする必要があり、中小規模店舗での導入は困難でした。

ここに新風を吹き込んだのが、タブレット端末やスマホの普及とともに広がった「モバイルPOS」です。
アプリ化されたPOSシステムを汎用モバイル端末にインストールするだけで始められる手軽さとコストパフォーマンスの良さから、中小規模店舗にも爆発的に広がりました。

今回は、モバイルPOSの代表格ともいえる「スマレジ」について特徴とメリット・デメリットを紹介します。

 

モバイルPOS「スマレジ」の概要

モバイルPOS「スマレジ」は、株式会社スマレジが2011年にリリースしたサービスで、モバイル端末を利用したPOSシステムの先駆けといえる存在です。累計取引金額は2兆円を突破し、2万店舗を超えるアクティブユーザーに利用されています(2020年6月現在)。

iPad・iPhone・iPod touchにアプリをインストールするだけで簡単に導入でき、あらゆる業種や規模に対応している点が特徴です。
システムのメインエンジンとデータはクラウド上にあるため、「ユーザーはすぐに使い始められる」「常に最新の状態にアップデートされている」「いつでもどこからでもデータの確認ができる」等の、クラウドシステムならではの恩恵を受けることができます。

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モバイルPOS「スマレジ」のメリット

モバイルPOS「スマレジ」を使うメリットとしては、まず「多機能・高性能」であることが挙げられます。
基本のレジ機能はもちろんのこと、売上分析・在庫管理・顧客管理・複数店舗管理・免税/非課税対応など、機能を豊富に揃えています。
上位の機能を利用するには有料プランの契約が必要ですが、基本のレジ機能のみの無料プランから使い始められるため、店舗数や提供サービスの拡大に合わせて機能を追加していくことができます。

次に、外部端末や外部システムと連携させることで、さらに多機能なシステムへと改良することができる「拡張性」です。CAT/CCT端末(クレジットカードの処理ができる信用照会端末)やJMS(1契約で主要な決済に対応できるサービス)、StarPay(1契約で主要なQRコード決済に対応できるサービス)などとの連携により、キャッシュレス決済に柔軟に対応することができるほか、ECサービス(EC-CUBE、Shopifyなど)やポイントサービス(betrend、CROSSPOINTなど)との連携、自動釣銭機やセミセルフレジとの接続も可能です。

また、外部システムとの連携を可能にするスマレジAPIを提供しており、CRM(顧客管理システム)やERP(統合基幹業務システム)といった自社システムと連携させたオリジナルのカスタマイズが可能です。
多店舗展開をしている企業では、システムを跨いだデータ連携により、手元の販売業務にとどまらず会計業務やマーケティング業務の効率化も可能になります。

さらに、「サービス品質が保障されている」という点も特長です。「スマレジ」ではSLA(Service Level Agreement=サービス品質保証)を定めており、スマレジサーバーの月間稼働率99.95%を保証しています。
この保証値を下回った場合には月額費用の一部返還を約束しているほか、万が一のサーバー停止に備えて、オフライン環境でも基本機能が継続利用できるようになっています。
このため、他のモバイルPOSと比べて安心して利用できるといえます。

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「スマレジ」のデメリット

デメリットは、まず「無料で使える機能に限界がある」という点です。

「スタンダード」プランでは基本のPOSレジ機能を無料で利用できるため、中小規模の店舗も気軽に使い始められますが、複数店舗を一括管理できるようになる「プレミアム」プランは1店舗につき月額4,000円(税抜)、顧客管理機能やポイント管理機能、電話サポートが利用できる「プレミアム プラス」プランでは1店舗につき月額7,000円(税抜)と、求める機能とサービス品質が高くなるのに従って費用が上がっていく料金体系になっています。

また、初期投資が少なく済むことが特長のモバイルPOSですが、「スマレジ」は対応端末がiPadやiPhoneのみのため、既存の端末がなければ新たに購入する必要があるという点もデメリットです。

 

元々、拡張性が高い点が特長の「スマレジ」ですが、2020年夏にはさらに「スマレジ4.0」と称し、外部の開発者がスマレジ内でアプリを開発しユーザーに販売できる仕組み、いわば「プラットフォームとしてのスマレジ」をリリースするとしています。これにより、ユーザーが選択できる機能の幅がさらに広がっていくことが期待されます。

レジを導入や変更する際に比較や相談できる「レジチョイス」「POS一括システム.com」に問い合わせてみるのも選択肢の一つです。


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