事業承継やM&Aプラットフォームはいくつかありますが、スタートアップ企業だったり、中規模の企業があって、プラットフォーム自体の信頼性にかけることがあります。
意外とM&Aプラットフォームは大手企業が参入しておらず、大手で唯一参入しているのがリクルートが運営する「事業承継総合センター」です。
この記事では事業承継総合センターのサービス概要や特徴について紹介します。
後継者・買手企業探しの「事業承継総合センター」とは
事業承継総合センターはリクルートが運営する後継者探し・買手企業探しマッチングプラットフォームサービスです。
事業承継は以前は家族や親族などへの「家族内承継」が一般的でしたが、事業承継の仕方も時代に合わせて変化しており、現在では「従業員への承継」「M&A」「廃業」など複数の選択肢があります。
「従業員への承継」は既存の従業員を後継者として任命するのが一般的で、「廃業」は会社を潰すことを表します。
この2つもケースとしては多く、多くの中小企業で用いられてきました。
近年、積極的に行われているのが「M&A」や「事業売却」で第3者に経営権や株式などを売却する方法です。
このような事例が増えてくると、トラブルも多くなり、M&A経験のない売主が不利な状況に置かれることや、「着手金を支払ったのに、買手を紹介されない」「強引にM&Aをさせられた」などがあります。
それらをサポートするサービスが事業承継総合センターで「M&A」をスムーズに行うためにサポートしてくれます。
「事業承継総合センター」の特徴
事業承継総合センターに多くのユーザーがいる理由は下記4点です。
- 10,000件の買い手リスト
買い手企業が約10,000社登録されており、最適な相手を見つけ、ミスマッチが発生しにくいです。 - 複数のM&A仲介会社の比較が可能
数多くあるM&A仲介会社の中から検索や比較ができ、案件に合わせたM&A仲介会社を見つけることができます。 - 成果報酬のみで着手金ゼロ
初期費用や月額費用や着手金がゼロ円で、M&Aが成功した際に、成功報酬として連携M&A仲介会社に手数料をお支払い頂きます。
初期費用や着手金がゼロの理由は、事業承継総合センターは連携M&A仲介会社から成功報酬手数料の一部を報酬を得ているためです。 質の高いM&A会社
M&Aを成功させるために、質の高いM&A企業のみを選定しています。
事業承継総合センターは「後継者はどう探せばいいの?」「会社売却はどうやってするの?」「引き継ぎ先の決め手は?」など、事業売却やM&Aに悩まれている方にとってとても便利なサービスです。
事業承継総合センターのプラットフォームの流れは下記の内容になります。
M&Aは多額の資金が動くため、サービスを利用する前にプラットフォームを正しく理解しましょう。
売り手企業と買い手企業はプラットフォームを活用し、通M&A全体の業務工数も削減できます。
事業承継やM&Aの仲介事業には多くの企業が参入しています。代表的なのが「スピードM&A」「M&Aキャピタルパートナーズ」「みどり財産コンサルタンツ」などです。
事業承継総合センターのM&A品質担保の仕組み
M&Aには、高度なM&A知識や過去の経験が重要なため、プロのM&Aコンサルタントが必要です。
事業承継総合センターでは、経験豊富なM&A仲介会社様のみと提携を実施させていただいております。
また、提携M&A仲介会社には基本的に以下の条件に同意いただいており、買い手企業の品質を担保しています。
- 着手金なし・成果報酬
事業承継総合センターのM&Aサービスでは「買手候補企業を売主に紹介して初めてサービスの価値提供が可能」としており、買い手候補企業との面談の段階では費用が発生しない - 状況開示要求が可能
M&A仲介会社に不審な点があった場合は、事業承継総合センターが間に入り、仲介会社へ情報の開示を要求できます。 - 売り手への重要事項説明の実施
M&Aには売り手に必ず説明しなければならない業務工程があるので、事業承継総合センターがサポートします - 利益相反回避の措置の実施
売り手は高く、買い手は安く、価格を設定したいため、互いの利益が相反します。
事業承継総合センターでは「利益相反回避措置」を設定しM&Aを円滑に進めます。
事業承継総合センターのサービスの流れ
売り手企業は申請後、事業承継総合センターの担当者と無料相談をし、機密保持契約や企業情報の提出を行うます。
その後、事業承継総合センターが企業価値を算出し、買い手とのマッチングをサポートしてくれます。
買い手企業がいくつか選定できたら、交渉を行います。
M&A後にミスマッチが発生しないために、デューデリジェンス、企業訪問などの後、買い取り価格の交渉を行います。