ホテル・旅館や民宿業界は事業者に高齢者が多い点や属人的な業務内容が多く、IT化やデジタル化が遅れていた業界ですが、部屋のダイナムックプライシングやスマートホテルなど徐々に最新のテクノロジーの導入が進んでいます。
その中で無人ホテルやスマートホテルが増加しており、重要になるのがチェックインと鍵の受け渡しで、スマートロックと言われる製品です。
今回はスマートロックの中でも注目を浴びている「Ninja Lock」について紹介します。
スマートロック Ninja Lockの概要
Ninja Lockは株式会社ライナフと美和ロック株式会社が共同で開発したスマートロックでシンプルな操作で鍵の開け閉めができる洗練された製品です。
大人から子供まで使える操作の簡単さやワンタッチでの取り付けが特徴で、住宅向けだけでなく、オフィスやホテルや民泊などの法人向けにも導入されています。
Ninja Lockの設置は初期費用のみで月々の維持費はかからず、オンラインでの管理ツールも無料で、コールセンターも24時間対応です。オートロックなどの仕組みがあり、鍵の開閉記録はすべてログとして記録されます。
別売りのキーパッドを使えば、暗証番号やカードでの解錠ができるようになるので、スマートフォンのない子供や高齢者でも安心です。
また、スマートロックの設置も後付けで簡単に行うことができます。
ライナフは元々、不動産管理向けのサービスを展開している企業であり、不動産向けのウェブサービスとNinja Lockを組み合わせた新しいサービスも展開しており、三井不動産や三菱地所といった超大手不動産会社が関わるマンションに導入しています。
Ninja Lockを使うメリット
Ninja Lockなどのスマートロックを使えば、鍵を紛失してしまうリスクがなくなります。
スマートフォン一つで鍵の開け閉めができ、導入も簡単で、Ninja Lockの本体は他社の製品と比べても、多くの種類、形状のドアノブに対応しています。
他のスマートロック製品が取り付けられなかったドアにNinja Lockが問題なく設置できたという声も多いです。
月額費用はかからず、初期費用1~2万円のみで利用し続けることができ、他に必要なのは乾電池を購入する費用くらいでしょう。
Ninja Lockの開発をライナフと共同で行っている美和ロックは鍵市場で国内シェア6割以上、世界的にも有名なメーカーで、非上場でありながらそのブランド力は高いです。
Ninja Lockのデメリット
Ninja LockのデメリットとしてWi-Fiを利用した場合、電池の消耗が激しくなる点です。
前述した1年というのはWi-Fiを利用しない場合の目安です。
またNinja Lockは一部のスマートフォンにおいてバグや動作の遅延が確認されており、具体的には富士通のARROWSシリーズの一部で画像が表示されないトラブルが発生します。
ASUSのZenFoneシリーズの一部機種でもアプリ動作が重くなるようです。
富士通、ASUSともに利用者の多い端末なので、この点はデメリットといえます。
さらにはインターネットに接続する機器である以上、ハッキングなどの危険もゼロではありません。
Ninja LockはISOの情報セキュリティ認証を取得しているとはいえ、パスワードの管理などは慎重に行う必要があります。
Ninja Lockの使い方
Ninja LockはNinja Lock本体の設置とアプリの設定だけで簡単に使用することができます。
まずはNinja Lockをドアの鍵のつまみ部分に合わせてます。
アタッチメントは特許を取得している独自構造なので、つまみ部分の大きさに関わらず合わせられます。
幅をぴったりと合わせたら、次は取り付け作業です。
取り付けは付属の両面テープを使う方法と別売りの強力なマグネットを使う方法があります。
両面テープは金属、木製どちらの素材のドアにも対応しており、はがれにくく、着けた跡も付きにくくなっています。
ワンタッチで簡単に取り付けられますよ。本体に乾電池を入れるのも忘れないでください。
必要なのは単三アルカリ乾電池4本です。電池は通常1年ほど持ちます。
別売りされているキーパッドを利用すれば、スマートフォンのないゲストでもNinja Lockを使用できます。ユーザー数にも制限はありません。
アプリでは開閉の指示、ユーザーの招待、オートロックの設定などができます。
Ninja LockはAmazonや楽天市場で購入することができます。
工事不要で簡単取り付け。スマホが自宅のカギになります |
合カギを発行して家族や知人に手軽に共有することができます |
「いつ、誰が」開閉したか、履歴が確認できて安心 |
オートロック設定で閉め忘れの心配なし |
Ninja Lockは開発元の信頼性も高く、すでに多くの法人に利用されています。
今後、ホテルや民泊など幅広い事業形態への応用が期待されます。