宿泊業効率化・省人化

【IoT】ホテル客室用スマホ・タブレット「MOT/Hotel Phone」

無人化ホテルが続々とオープンしており、スマートチェックインやリモートロックなどが話題になりますが、無人でホテルを運営する際に大事なる項目に宿泊者サポートがあります。
宿泊者は宿泊中に困ったことや質問があれば本来ならフロントに行って確認しますが、無人ホテルの場合は人がいないため問い合わせなどできません。
その問題を解決するのが、客室IOTで宿泊者の滞在をサポートします。
この記事では宿泊IOTのホテル客室スマホ・タブレットのMOT/Hotel Phoneを紹介します。

MOT/Hotel Phoneの特徴

MOT/Hotel Phoneはスマートフォン・タブレットを従来の客室電話機+情報提供として利用できる全く新しいサービスです。
Mot/Hotel Phoneの特徴は客室電話機をスマホ・タブレットで提供でき、それにより館内案内などの紙媒体やポスターが不要にし、常に最新の情報を提供できます。
インバウンドで外国人の宿泊者も増えており、英語・中国語・韓国語など多言語にも対応しています。
また、拡張性のあるアプリケーションや従業員向けのアプリもあり、とても使いやすいサービスです。

 

MOT/Hotel Phoneの宿泊者用の機能

宿泊者のための機能では「客室電話」「多言語通訳」「観光案内」「館内案内」「アラーム」「ご利用詳細」などがあります。

宿泊者へのニュースや館内案内やサービス紹介などをスマホやタブレットを活用して行うことができ、外国人宿泊者はフロントでコミュニケーションにストレスを抱えることがなく、スムーズに情報を入手することができます。
さらに、「MOT/Hotel Phone」は24時間のコールセンターがあり、そこで同時通訳ができるためコミュニケーションを円滑にできます。対応言語は英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・スペイン語の5ヶ国語と多く、通訳オペレーターとの三者間同時通訳が可能です。
同時通訳サービスは宿泊者は宿泊先だけでなく外出先でも利用でき、飲食店やタクシーなどの観光中にも利用可能です。
客室に設置されているスマホやタブレットはフロントや他の部屋に発信する内線や外部に発信する外線としても利用できます。

スマホやタブレットでは色々な機能があります。
例えばスマホからワンタッチで客室清掃依頼ができたり、目覚まし時計がわりにアラームとして利用したり、外線使用や現在の各種追加サービスの利用料金を表示などがあります。

 

MOT/Hotel Phoneの従業員用アプリの機能

従業員のための機能では「内線化」「忘れ物登録」「客室清掃管理」「全通話録音」「ペーパーレスFAX」「スタッフチャット」などがあります。

ホテルなどの施設管理ツールのPMSとの連携が可能で、従来利用しているものと接続し利用することができます。
宿泊者の氏名、連絡先、住所、宿泊履歴などを登録することができ、電話着信時に宿泊者名を表示でき、質の高いサービスの提供と電話対応業務を効率化することができます。
なお、サービスの質の向上のために、外線通話時に通話録音が可能でパソコンから録音の確認や削除などもできます。

張り紙やパンフレットなど紙で印刷してものの各客室ごとに配布や掲示が不要になり、配布や張り替えの手間を省くだけでなく、印刷コストや刷り直しなどのコストや時間を削減できます。
さらに複数施設を管理している企業などは系列店と内線として繋ぐことができ、電話回線をインターネット回線に集約できるので、電話の利用回数を削減できます。
また、全てを電子管理で行い、メッセージなどをスマートフォンでチェックすることもできます。しかし、宿泊業界は依然としてFAXを利用する企業やOTAもあるので、FAXの機能も付いています。
同時通訳機能がついているため、外国人の宿泊者は翻訳サービスを利用することでフロントへの問い合わせを減らすことができます。

従業員用のアプリではたくさんの機能がついており、非常に便利です。
ホテルでは忘れ物が多く、それを撮影しクラウド上で記録や管理をすることができるため、チェックアウト後の宿泊者から問い合わせがあった場合にもすぐに対応できます。
また、スタッフ管理やコミュニケーション活性化の機能も携わっています。
例えば、クラウド上で従業員の打刻や出勤申請、そしてその確認や管理を実施でき、CSVなどで出力もできますのでエクセルなどでの管理も簡単にできます。
他にも従業員のみが利用できる業務用チャットがあり、クリーニング、清掃依頼時にスタッフ間での情報共有など一斉通知により、連絡がメールよりも迅速になります。
リアルタイムに反映され、写真や動画も添付でき、引き継ぎ時に活用されることも多々あります。
LINEなどの無料チャットアプリと違い、セキュリティもしっかりしており、部外者のアクセスや不用意な情報漏洩を防ぐことができます。

オプションでスマートフォンをルームキーとして利用したり、ホテルの食堂や提携施設のクーポンの配布などもできます。

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このように客室IOTを導入することで宿泊者とホテルの双方にメリットがあります。
労働人口不足の問題に直面して、スマートホテルが増加している傾向にありますが、宿泊者の体験向上に向けて客室IOTは必須になります。

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