MPOS

タブレット型モバイルPOSの選び方の6つのポイント

レジやPOSシステムはスーパーマーケットやチェーン店での活用が以前の考え方でしたが、現在では個人経営のお店や小規模店舗などでタブレットで操作できるモバイルPOSの導入が進んでいます。

モバイルPOSのサービスは大小合わせると30社ほどあり、サービスが乱立しており、これから導入を考えている人にとってはどのサービスを選ぶといいか悩ましいところです。

本記事では、モバイルPOSの特徴やメリットをすでに知っているという前提で、その中でたくさんあるサービスの中からお店に適したモバイルPOSを見つける方法を解説します。

モバイルPOSの選び方①:店舗の業態の明確化

モバイルPOSを選択する際に一番最初に行うのは、業界を決めることです。
飲食店や美容院や小売店などお店のタイプがあると思いますが、モバイルPOSはサービスによって強い業界と弱い業界があります。
例えば、飲食店では店舗ごとに細かくできるオペレーション設定や更新しやすいメニューなどが大事ですが、小売業では在庫管理がもっとも重要な機能になります。一方、美容院は在庫がほぼなく、空き時間を減らし、どれだけ多くの予約を入れることができるかが重要な機能になります。
ホームページや導入実績の企業を見れば、その企業の強み弱みの業界が分かると思います。
導入実績が多いということは、既存の顧客も多く、実績があり機能面でも店舗から改善要望などのフィードバックをもらい改良を重ねてきています。
加えて、店舗規模も確認する必要があり、東芝テックなどはPOSやセルフレジとしては大手企業ですが、モバイルPOSなどの小規模レストランなどは対象外になります。

モバイルPOSの選び方②:サポート体制

導入後の運用・保守についてもモバイルPOSの利用会社を決める前に確認が必要です。
サポートセンターやコールセンターの稼働時間を確認しましょう。居酒屋などは深夜も営業しますが、コールセンターが24時間対応していないサービスもあり、この場合困った時にすぐに確認することができません。
同様に土日の対応の可否などを確認し、保障やサポートが手厚い企業を選びましょう。

モバイルPOSの選び方③:費用

店舗にとって費用は大事な要素です。
モバイルPOSには初期費用が無料のものと有料のもの、月額費用が無料のものと有料のものがあります。
初期費用は無料とHPなどに掲載されているサービスも多いですが、タブレットやレシートプリンターの購入やモバイルPOS利用のために研修などは有料の場合があるので、注意が必要です。
また、導入費が無料でも月額費が高い場合もあり、長期的に使う場合などはトータルで高くなる場合があります。

月額費用は無料のサービスも一部ありますが、カスタマイズできる範囲や機能が限定的で、機能追加すると有料になります。
また、クレジットカードリーダーを付けたり、シフト管理機能を追加すると費用はどんどん上がります。
月額費用は5,000-20,000円とサービスによって異なりますが、カスタマーサポートの体制や機能などが異なりますので、店舗の必要に合わせた機能を選ぶようにしましょう。

モバイルPOSの選び方④:カスタマイズか拡張性

モバイルPOSは低コストでのサービス提供を実現することを優先しており、店ごとに合わせたカスタマイズに対応していません。
そのため、すでに10店舗以上あるチェーンストアなどにとっては使いにくい可能性があります。
個別でカスタマイズなどができるモバイルPOSもありますので、将来的にカスタマイズを検討している場合はそのような企業を選ぶと良いでしょう。

他にも、タブレット注文やハンディなどのOESシステムを取り扱っているかも重要な要素になります。

モバイルPOSの選び方⑤:対応OS

日本ではスマホとタブレットをAppleを利用することが多いので、iOS が使い慣れている方も多いと思います。
世界的にみるとGoogleが提供しているAndroidのOSでSamsungやHauweiやソニーなどのタブレットで導入されています。
多くの飲食店でモバイルPOSを利用する場合は日本では馴染み深いIpadを利用することが多いため、iOSに対応できるサービスを選びましょう。日本で展開しているモバイルPOSのほぼ全てにiOSは対応しています。
しかし、Androidを導入しているサービスは半分ぐらいのため、Androidを利用したい場合には事前に確認が必要です。
Androidはタブレットも一万円ぐらいから購入することもできるので、故障の際など買い替えコストが安く済みます。実際に飲食店では手が濡れていたりする状況でタブレットを使うこともあるので、故障リスクは通常時よりも高いです。

 

モバイルPOSの選び方⑥:操作性

導入前にデモを確認し、モバイルPOSの操作性の確認が必要です。
デモやトライヤルの段階では、オーナーや店長だけでなく、日々実際に操作するアルバイトスタッフなどへのヒアリングをすると良いでしょう。

飲食店や小売店は忙しい中、多くの顧客の対応をしているため、直感的に簡単に操作する必要があり、操作がしにくいと業務効率を悪化することになります。
操作性が簡単だと、業務効率が向上するだけでなく、スタッフも操作の仕方を習得するのが早く、教育時間や費用も削減できます。

レジを導入や変更する際に比較や相談できる「レジチョイス」「POS一括システム.com」に問い合わせてみるのも選択肢の一つです。


以上、6つのポイントを整理し、3年先までのお店の計画を考慮しながら、どのモバイルPOSにするか選定するといいでしょう。

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