2020年頃から飲食店や小売業の集客施策がSNSやリスティングからMEOに移行しており、2022年頃にMEOはピークになると予想されています。
スマートフォンの発展によりモバイルからお店を検索し、そのままGooglemapが順路を案内し、お店に到着するような顧客行動に変化してきています。
このように顧客の行動が変化している中で、マップを活用した集客施策のMEOが注目されています。
本記事ではMEOについて説明します。
MEO対策とは
MEO対策とはグーグルマップやGoogleマイビジネスのレビューや口コミを利用して、Goolgeで「エリア」と「目的」を検索すると上位に表示されることです。
MEOはMap Engine Optimizationの頭文字をとったもので、ローカルSEOと呼ばれることもあります。
MEOの地図の下に3つの飲食店が表示されており、これを「ローカル検索結果」と言い、この3つに入る対策のことを「MEO対策」と言い、ここに表示されるだけで集客効果は抜群です。
なお、MEO対策を行う前提として、Googleマイビジネスへの登録が必須です。
MEO対策のメリット
MEO対策を行うメリットは集客です。
数年前まで店舗を選ぶ際はチラシや雑誌などの紙媒体、ぐるなびやホットペッパーやトリップアドバイザーなどの飲食店に特化したWebサービスを利用していました。当時はGoogleで「エリア」と「目的」を検索しても、Webサービスのページなどが表示されていました。
昨今、Googleが「Googleマイビジネス」に注力し始めたこともあり、Googleマイビジネスで登録してあり店舗が「エリア」と「目的」が上位に表示されるようになりました。
このような検索環境の変化により、MEO対策が必須になっています。
加えて、ぐるなびやホットペッパーへの掲載を控え、MEOに注力することで広告費を抑えることができ、店舗の収益に貢献します。
また、MEO対策を専門業者などに依頼した場合でも、SEO対策よりリーズナブルな価格で対応してくれます。料金形態は業者で様々ですが、「フォーカスタマー」のサービスが実績があり、人気となっています。
また、MEOの歴史は浅いため、積極的にMEO対策に取り組んでいる企業やお店はそれほど多くなく、今から取り組みを始めた場合には先行者優位で地域で一番になれる可能性が残されています。
MEOの取り組みがあと2年遅れた場合には、恐らくその地域での巻き返しは難しくなります。
MEO対策のデメリット
MEO対策のデメリットはGoogleのガイドラインに従わないといけないため、自由度が高くありません。また、3ヶ月に一回あるGoogleのアルゴリズムのアップデートによって、急に検索順位が変動する可能性があります。
また、効果が出るまで即効性がなく、早くても3ヵ月、通常は6ヵ月ほどかかります。
MEO対策のやり方
MEO対策のやり方1:検索ワードの決定
MEO対策で検索の上位表示を目指すキーワードの選定が必要で「地域+目的・業種」です。
たとえば、「新橋(地域)+女子会(目的)」や「新宿(地域)+イタリアン(業種)」などです。地名には駅名になるのが一般的です。
スマホから検索する際は地域の項目が位置情報を元に検索することもあります。
MEO対策のやり方2:Googleマイビジネスへの登録
MEO対策ではGoogleマイビジネスへの登録が必須となります。検索キーワードが決まり次第、Googleマイビジネスに登録や修正をします。
基本的には入力欄は全て記入します。情報が多ければ多いほど、信頼できるお店として認識され、Googleで高い評価になり、MEO対策になります。
しかし、入力するだけでなく、情報の正確性や質もこだわりが必要です。
例えば、登録した住所でグーグルマップで実際にお店までたどり着けるかの確認、他のサイトなどと店舗名や住所などの店舗情報が完全一致しているかの確認、イメージ写真でなく店舗の実際の写真を利用しており且つ画質が綺麗かどうかの確認、など登録情報の質のチェックは必要です。
また、Googleマイビジネス内のコンテンツを充実させる方法でGoogleストリートビューの屋内版がありますので、店内イメージをより分かりやすくするためには必須です。
MEO対策のやり方3:被リンクを増やす
MEO対策で上位に表示させるために、「他のWebメディアに露出する」ことが挙げられ、他のWebサイトにURLがあることを被リンクと言います。
地域の人気店はブログやグルメメディアで紹介されていることも多く、多くの人にとって有益な情報であるとGoogleは判断します。
他のメディアへの掲載は喜ばしいことですが、店舗情報などは必ずGoogleマイビジネスと同じ情報を掲載するようにしましょう。
MEO対策のやり方4:口コミを増やす
MEO対策で一番効果のあるものは口コミの数と質です。
Googleマイビジネスにはユーザーが店舗でのサービスなどについて、口コミ投稿できる機能があります。
口コミが多いほど、「たくさんの人が利用している人気店」と認識され、更にスコアがよければ「利用者からの満足度が高いお店」と認識されます。
口コミを増やすためにはインターネット上でテクニック的なことではなく、本日ご来店いただいているお客様に対して、最高のサービスを提供することの積み重ねで良い口コミが集まるようになります。
稀に従業員や店長自身で大量の口コミを投稿する人がいますが、返ってMEOにはマイナスの影響を与えます。
このようにMEO対策は特別難しいことではなく、すぐに開始できます。しかし、小売業や飲食店の店長などはサービス業や店舗運営のプロではありますが、マーケティングのプロではありません。
そのため、なかなかMEOの成果が出ないこともありますが、一人一人のお客対応の積み重ねの結果が口コミに反映され、MEOの結果になりますので、MEO対策と店舗運営の両軸が必要です。