2020年は5Gが解禁されるため通信業界にとって大きな変革が起きる年になります。
そして、通信やインターネットに関わるサービスもその影響を受け、今までは時間が掛かっていた処理を素早くできたりするようになり、より消費者にとって便利に快適にできるようになります。
YoutubeやNetflixなどの動画市場も盛り上がりを見せており、近年「動画×EC」のライブコマースという新たな市場が出てきて盛り上がりを見せています。
日本ではまだ小さい市場で話題になることも多くないでが、中国ではすでに大きなマーケットとなり、新しいECやSNSになっています。
今回は驚異的な成長スピードで拡大しているEC市場でも特に、大きく注目を浴びている中国のライブコマースについての特徴や事例をまとめています。
ライブコマースとは
ライブコマースはECの中の一つとして捉えられ、とても成長しているビジネスモデルの一つで、中国から流行が生まれ、日本でもライブコマースを導入してEC市場の拡大の波に乗っていこうとする個人や企業はあります。
ライブコマースには17liveやYoutubeなどのSNSを中心としてそこで商品やサービスを販売するタイプと、動画接客サービスを導入してライブ配信をしながら客が質問などをして販売するタイプがあります。
ライブコマースは商品販売を動画などを通じてリアルタイムで行うビジネスモデルです。
CMやテレビ販売は編集されたものですが、ライブコマースは編集をしていないため、視聴者からの質問などにも素早く答えることができますし、何より販売者の生の声を聞くことができるのが一番のメリットです。
そのため、販売者への共感や理解が進み、そのブランドなどへの親近感や愛着が生まれます。近年話題のD2Cモデルはライブコマースとは非常に相性がいい販売方式です。
中国のライブコマースの特徴について
ライブコマースは特に中国や台湾などで伸びており、今後もポテンシャルの高いサービスです。
もともとアリババなどのECとTiktokなどの動画などECと動画の双方が中国で人気があり、その二つは合わせたのがライブコマースになります。
現在では2種類のライブコマース販売形態が主流になっています。
一つ目はインフルエンサーがSNSなどで商品を紹介する販売方法で、商品の特徴や使用感などを消費者にライブ映像で伝えることできます。
二つ目は実際に販売している店舗からライブ配信で販売する方法で、消費者は映像を介して質問などをすることで疑問点を解消することまでできます。
これらの特徴を持つライブコマースが中国で支持されています。
なぜなら、中国の消費者も中国製品のクオリティに疑問を持っていることが多いので、信用できる人から商品を買いたいというニーズがあるからです。
インフルエンサーや販売者の言動、商品への思い入れ等を家にいながらみれるだけでなく、質問までできるので、中国の事情に非常にマッチしました。
実際に稼いでいるインフルエンサーでは、開始5分間で1万4000本の口紅を売った李佳琦や、6月18日に行われた「618」のセールで5億元(約75億円)超という成約額を出した薇婭、等が挙げられます。
そのため、2020年の中国のライブコマースの規模は昨年比で2倍となり9610億元(約14兆4000億円)規模に達すると予想されています。
ライブコマースのメリット・デメリット
ライブコマースは成長を遂げているEC市場を先導するビジネスモデルです。
ライブコマースの特徴は、ライブ配信なので編集がきかないことと、その場で視聴者が販売者とやり取りできる点にあります。
これが出品者・販売者のメリット・デメリットには下記になります。
メリットとしては生放送なので編集が効かず質問までできるので信用され、商品の購入やブランドイメージの向上に繋がります。
テレビCM等、録画したものを後日配信するものは編集が入り、アピールポイントの強調や一部削除などできます。
しかし、編集しないという点がデメリットに働くこともあり、誤情報や表情や言動に失敗があった場合にはそれもそのまま視聴者に届いてしまします。
つまり、生放送で配信できるので信頼を得やすい一方で、編集が効かない為、プレゼンは入念に考えて発表する必要はあり、生放送を念頭に置いて準備を行う技術力で差が出るビジネスです。
視聴者からすると疑問点が出たらその場で質問まですることができ、疑問をその場ですぐに解消させられるので、即購入へと繋がります。
さらに販売数を表示することで、販売数が限られていることを認識させることもできます。
中国のIT技術やデジタルトランスフォーメーション は日本には3-5年遅れて入ってくると言われています。
中国でのライブコマースの成長を見ていると日本での成長の可能性もおおいにあると予想できます。