フードロス

フードロスを防ぐ注目のサービス「kuradashi」とは?

国連開発会議で世界的な課題としてSDGs(持続可能な開発目標)の17項目掲げられました。うちのひとつとして「飢餓をゼロに」が定められました。
日本で生活していると飢餓とはほぼ無縁ですが、世界には8億人が食事に困っていたり、常に慢性的な空腹を感じています。

このような背景もあり、「食品の無駄をなくしたい」という思いを食品販売店や飲食関係の人だと強く感じるかもしれません。
食品は少し見た目が悪かったり、梱包が悪いと直ぐに廃棄処分となるので、「販売できそうなのに」と思っている食品も廃棄処分する必要があります。
そのような目先の収益と世界的な課題に対して、フードロスという視点で社会貢献をしようとしているサービスがあります。
「”もったいない”を価値へ」をミッションに、社会貢献型フードシェアリングプラットフォームサービスを展開する「kuradashi」です。

フードロスサービス「 kuradashi」とは?

kuradashiは売り手と買い手をつなげる食べ物に特化したシェアリングサービスです。
「もったいない」と思える商品を出品する売り手と、「商品を安く購入したい」と思える買い手が主な利用者です。

期間限定で売れ残ってしまった商品や賞味期限が近い商品などは店頭に並べることができないので、売り手側にとっては「食品や商品として販売できるのにもったいない」と思えるはずです。
そのような店頭に並べられない商品は廃棄処分する方法しかありませんが、kuradashiを利用することで買い手を見つけて商品を販売することが可能です。
買い手側は「商品の質が良くて安いならお得」と思うので、商品に問題がないなら購入を前向きに捉えます。

その売り手と買い手の心境を考えてkuradashiはシェアリングサービスで仲介業を行い、売買がスムーズにいくようにサポートをしています。

kuradashiは2014年に創業した株式会社クラダシによって運営されています。

フードロスサービスkuradashiを利用するメリット

kuradashiの買い手側の一番のメリットはいろんな飲食品を安価で購入できることです。
食品の価格は種類によりますが、大体通常価格の半額の値段で販売されているので、スーパーで食品を購入するよりもお得に購入できます。
kuradashiではおすすめの商品や新着の商品、売れ筋ランキングなので、ピックアップされている商品を直ぐに確認することができます。
商品についての情報を直ぐに知ることができれば、自分の欲しい商品が直ぐに見つかることもできますし、出品する商品の人気が分かるので売り手にとっても販売の計画が立てやすくなります。

商品を購入するときは1つの商品につき550円の送料が発生しますが、プレミアム会員登録を行うと月額550円で商品を何回購入しても送料は発生しません。

kuradashiの売り手側の一番のメリットは商品を出品することができれば廃棄処分をする商品を減らすことができます。
買い手の中には「賞味期限が近くても欲しい」、「多少見た目が悪くても購入したい」と思う人も多いので、出品することで廃棄処分する量は大幅に減少する見込みがあります。
元々廃棄処分する予定だった商品もkuradashiに出品することで利益を得ることができるので、収入源として見込むことも可能です。

【食×IT】フードテックとは?生産・調理・流通・販売など「食」に関することのデジタルトランスフォーメーション「食」と「テクノロジー」を掛け合わせた新たなビジネスのフードテック。幅広い領域で革新が起きているので、分野ごとに分けて説明しています。...

Kurashiruを通じて社会貢献

Kuradashiは売買で得た一部の売上額を社会貢献活動として寄付しています。
Kuradashiが寄付している団体は

  • 環境保護支援団体
  • 海外支援団体
  • 社会福祉支援団体
  • 災害対策支援団体
  • 医療支援団体
  • 動物保護支援団体
  • kuradashi地方創生基金
  • kuradashiフードバンク支援基金

です。

これらの団体に合計で38,211,950円(2020年3月31日時点)の金額を支払っており社会貢献をしています。
Kuradashiで商品の購入や販売をすることで、社会貢献に自分も関与することができます。

 

フードロスサービスkuradashiを利用することで売り手は廃棄処分を減らして収入を増やすことができ、買い手は商品を安く購入できます。さらに、社会貢献も行うことができるので、買い手も売り手も利用することにメリットを感じられるはずです。

フードロスのサービスや事業のまとめ!スタートアップ事例も多数フードロスに関する現状をまとめ、その課題に取り組む事業やスタートアップを紹介...