宿泊業効率化・省人化

グランピング事業者向けOTAによる集客のポイント

エンターテイメントやツーリズムが多様化しており、近年施設が増えているのがグランピングです。
遊休地やキャンプ場を活用して、グランピングが話題になっています。
グランピングとは『グラマラス(Glamorous)×キャンピング(Camping)』の造語であり、「魅力的なキャンプ」「豪華なキャンプ」を表しており、施設によってサービスは異なりますが、備え付けのお洒落なテントやコテージにBBQなどをしながらも楽しむのが一般的です。
グランピングの流行とともに施設が増えてきており、どのグランピング施設やキャンプ場も集客に苦戦しています。

この記事ではグランピング施設の事業者に対して、インターネット集客の代表的なOTAについて解説します。

グランピングのOTAの特徴

OTA(Online Travel Agent)とはオンライン上のみで旅行商品を販売する旅行会社のことで、国内OTAとしては「楽天トラベル」「じゃらん」、国外OTAとしては「Booking.com」「Expedia」などです。
旅行者にとっての「24時間いつでもどこでも予約ができる」「いくつもの商品を手軽に比較できる」などの利便性から、日本の旅行市場におけるオンライン予約比率は年々上昇しています。
OTAには口コミ機能やスコア機能もあり、この結果により予約状況が大きく異なってきており、ただOTAに掲載しただけでは集客に成功はしません。

OTAはビジネスホテル、シティホテル、リゾートホテル、旅館などあらゆるタイプの宿泊施設が掲載されていますが、グランピングに特化したOTAサービスもあり、グランピングやキャンプなど目的が明確な顧客に対しては効果が抜群です。

グランピング施設の集客の仕方!鍵はインターネットの活用キャンプ場やグランピング施設の事業者向けにインターネットを活用して集客する方法をまとめて説明しています。...

グランピングでOTAを利用するメリット

グランピングの事業者がOTAを利用するメリットの一つに初期費用をかけずに認知度の向上を図れることです。
OTAのビジネスモデルは、自社サイトから宿泊施設に送客した宿泊代金の一部(一般的には8%~15%程度)を受け取るコミッション制です。
つまり、OTA上で取引が成立しない限り、宿泊施設情報を掲載するだけでは初期費用はかかりません。
また、OTAのユーザー(旅行者)層は比較的若年層に多いことから、多くのグランピング事業者がターゲットとする若年層や若い女性の目に触れさせる機会を増やすことができます。

二つ目は、OTAが実施するプロモーション施策を利用できることです。
多くのOTAでは割引プロモーションや会員用特別プランといったプロモーションツールを持っており、それを上手く活用することで、ユーザーへの接触機会を増やすことができます。
国内OTAではメルマガ機能やクーポン機能など多彩なツールを提供しているところもあり、「自社独自でのプロモーションのやり方が分からない」といった場合、大手OTAの認知度と集客力、会員組織を頼ってみるというのも一つの選択肢です。

TAKIBI

グランピングでOTAを利用するデメリット

グランピング事業者がOTAを利用するデメリットはOTAにおいて、グランピング施設は一般的な宿泊施設と比べて不利であるとも言われています。
理由は客室数の多い大型宿泊施設ほど優先的に上位表示されるというOTAのロジックがあり、多くの場合は観光地やビジネス街の近くに位置していないため、エリア名からの検索でヒットしにくいグランピング施設の特性があります。
このため、せっかく労を取ってOTAに掲載しても、期待したほど売上に繋がらなかったというケースも散見されるようです。
このような問題を解決するために、楽天トラベルやじゃらんなどではなく、グランピングに特化したOTAでの掲載が適しています。

また、先述の通りOTAの利用にあたって初期費用はかかりませんが、販売実績に応じて差し引かれるコミッションが負担になってくるケースも多いです。プロモーションツールを利用する場合も別途費用がかかります。
このためグランピング事業者においては、OTAに掲載はするものの、認知度向上のための積極的なプロモーションは自社サイトやSNSを駆使して独自展開するところが多い傾向にあります。

 

グランピングでOTAを利用するポイント

OTAにはメリットとデメリットがあり、それぞれをよく理解したうえで上手く付き合う必要があります。
ポイントは、「認知度向上のためのツールの一つとして割り切って使う」ということです。
国内OTA市場では「楽天トラベル」「じゃらん」の2強状態であるため、少なくともこの2社を利用すれば、国内の旅行・レジャーの潜在顧客への接触機会は増えることになります。インバウンドに目を向けると、アメリカでは「Expedia」、中国では「Ctrip(Trip.com)」といったように国ごとに強いOTAがあるので、ターゲットに応じて利用するのも手です。

グランピング施設の情報は多くの場合、グランピング自体が旅の目的であるユーザーに、最初から「グランピング」というキーワードでアクセスしてもらう必要があります。これに対し、OTAで「宿泊施設」として登録すると、「○○エリアの宿泊施設」として情報が掲出されます。これにより、施設の立地や条件によっては、思いがけず「グランピング」という選択肢をユーザーに与えることも可能になります。

「コミッションの負担」という課題に対しては、新規顧客獲得のための宣伝費として割り切り、2回目以降に自社サイトから予約してもらえるよう囲い込みを行うのがベターといえます。

キャンプ場のもっとも集客効果のあるOTAは「TAKIBIキャンプ予約」です。
キャンプやグランピングやコテージなどの施設に特化しているため、利用者属性があったサイトで集客の実施が可能で効率よく行えます。
OTAへの施設の掲載は無料で行えますので、すぐに集客したい方は「TAKIBIキャンプ予約」への掲載は必須です。
TAKIBI

今後5Gが普及すると、動画コンテンツやVRなど、OTA上での表現の幅も広がってきます。グランピング施設の集客では特に「ビジュアル」「イメージ」がポイントになるため、施設の魅力をアピールする絶好の機会になるかもしれません。今後のOTAの技術の発展とサービスの拡充を注視していきましょう。

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