D2C

D2Cの物流配送の自社と委託のメリットデメリット

D2Cブランドが続々とローンチや日の目を浴びて、SNSを中心に目にする機会が増えてきています。
同時にD2Cコンサル企業やD2C向けのサービスを提供する企業も増えてきています。

D2CブランドはマーケティングやSNSやECサイトの顧客との接点のあるフロントサイドが注目されがちですが、カスタマーサポートや配送物流などバックサイドもとても重要な要素です。

ECは配送物流が肝と言っても過言ではないくらい重要な要素ですので、D2Cブランドを立ち上げる際の配送や物流について紹介します。

D2Cブランドの配送物流は自社か委託か?

ユーザーがサイトから商品を購入してから、なるだけ早くユーザーの手元に商品を届ける必要があります。

配送や物流を自社で行うか委託で行うか決める前に、自社の人員体制や使用しているECシステムなどでもどちらが最適化異なります。

自社のメリットデメリット

月間の販売点数が100点以下の場合だと、自社の方が最適です。
配送物流を委託すると業者への固定費が発生しますので、販売数量が少ない場合は固定費をカバーすることができない懸念があります。

自社で行うデメリットはオフィスのスペースを圧迫したり、急にオーダーが増えた時の対応が難しいことが挙げられます。
商品が小さい場合はオフィス管理もできますが、アパレルなどの場合は場所を使うため管理が大変です。
倉庫が自社のオフィスや倉庫の管理になりますので、そこの家賃や管理に費用は発生します。
また、光や匂いがつかないように注意が必要です。

販売点数が少ないときは自社で行うと梱包や配送や物流業務など一通り把握することができますので、D2Cのバリューチェーンを把握することができます。

委託のメリットデメリット

月間の販売点数が100点以上の場合だと、委託の方が最適です。

配送業者に委託するメリットは何と言っても、作業量を軽減できることです。
従業員が少ない場合などには、外部に委託することでマーケティングやカスタマーサポートなど他にことに時間を使うことができます。

倉庫での商品管理も温度や湿気も管理されますので、いい状態で商品が管理できます。

一方でデメリットは費用がかかり、固定費と変動費が発生します。
また、商品の仕入れの段階で直接商品を倉庫に送付して、委託先が梱包配送して、ユーザーの元に届けますので、販売者が全く商品に触れないことになります。

そのため、問題などに気づくことができず、現場感覚が鈍ります。

業者によってシステム導入やAPIなどの状況も異なるため、委託する場合には調査が必要です。

D2Cブランドの委託した場合の費用

配送業務を委託すると固定費と変動費があります。

固定費

固定費にも二つあり、「システム使用料」「基本料金」などと呼ばれ、法人一社に対して発生する金額です。
この金額は保管数量や商品に限らず、毎月発生し20,000-50,000円が相場です。

続いて、一坪あたりに費用が発生します。
商品をたくさん保管したり、大きな商品を保管する場合には多くのスペースを利用するため、料金が加算されます。
一坪あたり月間5,000-20,000円が相場です。

月間の固定費は上記の2種類があります。

変動費

商品を倉庫に入庫して、配送する作業一つ一つに費用が発生します。
仕入れ業者から商品を仕入れて倉庫に配送して、倉庫が受け取り、保管スペースに移動する作業で、1点約100円発生します。
商品の入荷方法や保管方法によって、費用が追加されていきます。

出荷、配送は1点約30円発生します。
梱包の時に緩衝材を使用したり、チラシを同封したり作業が増えるとその分費用が追加されます。

合計すると1点あたり120-150円発生し、それに配送料が加算されます。

倉庫に場所により固定費が異なり、関東近郊だと高い傾向にありますが、地方の倉庫を利用すると割安になります。
しかし、その分配送料金にも反比例のように影響があります。

委託先に業務を依頼する際に配送業者も確認しましょう。
佐川急便かヤマト運輸を利用することがほとんどですが、箱のサイズによって配送料が異なりますので、商品の特徴に合わせてどちらの運送業者が最適か見極めましょう。

物流倉庫は佐川急便かヤマト運輸などの大口法人として契約しているので一箱の料金が安くなっています。
自社で行う場合は運送会社の支店へ持ち込むことになりますが、正規料金になりますので委託するよりも配送料は高くなります。

以上がD2Cの配送や物流を行う上で考える配送や物流になります。

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