D2C

D2C時代の広告戦略とは

昨今では「D2C」「サブスクリプション」等の時代の変化に合わせ、通販ビジネスの戦略やあり方も進化が求められています。一方で、新しい概念への理解が浅く、既存の通販ビジネスの手法から脱却できず新しい手法に挑戦できないなどの理由で、変化に対応できていない企業も未だ多く存在している現状です。

今回は、上記課題を払拭し、より多くの企業がビジネスをアップデートできる内容となっております。

広告市場の現状

最近のメディアや記事などで、デジタル広告の市場は年々伸びているといった調査結果がよく出ております。多くの企業がデジタル広告に出稿しているのはご承知の通りかと思います。一方媒体側の単価もどんどん上昇していることが近年の大きな変化です。今後も出稿主の数は増え、平均単価も上がっていくと思われます。単価上昇ともう1つ、大きな変化が各媒体の広告規制です。例えば、 Googleが発表したCookie規制によって出稿主は広告戦略を変えざるを得ないでしょう。
他の媒体やアフィリエイト市場も厳格化は進んでおり、従来の広告戦略やノウハウで語られていた顧客を刈り取る方法は今後も非常に難しくなっていきます。
新しい広告コミュニケーションを考え、実践していくのはすべての事業者の必須事項でしょう。

消費者側から見る広告の変化

一般的には広告は嫌われているといったイメージかと思います。しかし、実際には、嫌われているのではなく、最早視認しなくなっているといった結果がデジタル広告の領域では出てきています。つまり、多くの人がテレビやスマホ、PC上で触れた広告は、ほぼ覚えていないケースが多くなってきています。

いい広告とは、クリエイティブの質がとても高いのか、企業活動としていい取り組みかのどちらかとだとすると、事業者が意識しないといけないのは、広告は意識されないという前提だということを認識することです。

そうなると企業メッセージをより発信したり、しつこいと思われないようクリエイティブをもっと工夫していく必要が出てきます。最近だとコロナ禍で、企業も様々な取り組みを行っており、消費者からは企業がどうコロナに向き合っているかに対してすごいポジティブな感情持つといったケースも出てきております。

今後、PR施策によって、何かの取り組み・記事で商品を見たことがあるとか、友達がSNSで投稿していたとか、広告以外での接触があって、獲得向けの広告の効果も高まるもしれません。広告だけじゃない接点を増やして、それを広告と一緒に見てもらうことで、その企業、サービスを試してみたくなるのではないでしょうか。

顧客とのタッチポイント

今までは、大きなマスに向けて広告などを配信するなどして、顧客とのタッチポイントを作ってきたと思います。しかし、今後はしっかりとパーソナライズ化した広告で一人一人のファンを獲得しにくようなタッチポイントが求められます。例えば、最初に購入してくれる100人とか、そういう方々を凄く大事にする。そして100人の周りから徐々に広めていくようなイメージです。D2Cブランドの立ち上がりは、プロダクトやサービス改善を行いつつ、認知を広めていく必要があります。より長い目線で、そして一緒にブランドを作っていただけるお客様を中心に広めていく。広告とかではなく、ユースケースが広げられるような施策も同時に行なっていくべきでしょう。

今後のECは基本、デジタルマーケティングがうまくないと伸びないです。デジタルこそ、スモールインして最初のお客様を可視化できるようにしておくことは中長期的に見るとものすごく重要です。仕組みだけ整えられれば、資金がなくてもブランド立ち上げの段階からできることです。

今後のマーケティングはどう変わるのか

顧客体験の価値を向上するマーケティングにフォーカスすることで、結果UGCが生まれ、広告を含めたブランド全体のパフォーマンスに繋がります。
その為には、お客様ごとに最適化されたパーソナライズコミュニケーションが必要になります。今後はより、深いレベルの対話を心がけていく必要があります。
さらに、プロダクト力は絶対に必要です。商品単体ではなく、広告もマーケティングも全てがプロダクトに集約されます。いかに良いプロダクトを作り続けられるかが、2020年以降、多くの事業者にとって課題になるでしょう。媒体をハックして抜け道を作り、売り上げを上げる時代ではなく、顧客と真のコミュニケーションを追求していく必要がより求められます。商品作りからマーケティング、PRまでを経営レベルが一気通貫で意思決定できる組織体制の企業は強いのではないでしょうか。

まとめ

媒体側のテクノロジーが凄く進んでいます。例えば、より信頼性の高い情報が上位表示検索になるようなGoogleのアップデートは頻繁に入っています。Facebookも入札するタイミングで安くなりやすい方法とか、動画のほうがCPMが安いとか、色々あります。これらは、とても大事なことではあるのですが、改善率には限界がきます。媒体側がいいインターネット広告の市場を作り出そうとしているのならば、事業者側はそれに従い、正しい情報をいかに充実させるか、に尽きるでしょう。だからこそ、D2C事業者様は顧客タッチポイントを大切にして、プロダクト全てを充実させる必要があります。