D2C

化粧品コスメのD2C企業を3社紹介【DINETTE・バルクオム・Sparty】

D2Cがスタートアップの中でトレンドになっていますが、その中でもアパレルとコスメは参入する企業は多いです。
加えて、メンズコスメの市場の拡大もあり、D2Cの化粧品コスメ市場は激戦区になってきました。
具体的にどういった企業がD2Cを取り入れているのか、3つの企業について紹介します。

 

化粧品コスメD2C①:DINETTE

DINETTE株式会社は独自のコスメブランドとして「PHOEBE BEAUTY UP」を展開しており、このブランドのまつげ美容液が大きな人気を集めています。
ベンチャーがいきなりD2Cを初めて商品を販売するのは難しいため、同社はまずはファンを囲い込むことから始めました。
コミュニティを形成して、集まったユーザーにアンケートを何度も行い、そこで顧客の要望を集めて、具体的なコスメブランドを実現したのです。

DINETTEはもともと動画メディアを強みとしており、マーケティングを強みにする企業でした。
そのため、ブランド立ち上げ後からInstagramのアカウントから多数のフォローを集めることに成功して、動画を投稿すればすぐに10万以上もの再生数を集めることができました。
また、DINETTEと相性の良さそうなインフルエンサーと直接交渉をして「DINETTE GIRLS」というインフルエンサー集団を立ち上げました。
このようにして築いたコミュニティで情報を集めて商品開発に生かして販売するという流れはD2Cのモデルケースになることが多いです。

DINETTEはメイク動画コンテンツを配信している会社であったため、D2Cというビジネスモデルと親和性がとても高かったのが成功の秘訣です。
今ではDINETTEのプライベートブランドである「PHOEBE BEAUTY UP」は高い人気を誇り、豊富なラインナップで多くの女性から支持されています。

 

化粧品コスメD2C②:バルクオム

バルクオムはメンズスキンケアを展開している会社で、元SMAPの木村拓哉やサッカーのフランス代表のムバッペをCMで起用していることで話題になっています。
バルクオムでは自分たちが良いと考えている商品を作り提供することを大切にしており、顧客ターゲットを明確に決めるということはしておらず、商品に反応してくれた人に対して働きかけています。
バルクオムの商品はヘビーユーザーが多く、一度手にとってくれた人はずっと継続して使ってくれる人が多いのが特徴です。バルクオムでは男性が素肌の調子を整えることができるようにメンズスキンケアのベーシックにこだわっており、洗顔料や化粧水、乳液、トラベルセットなどがラインナップです。

自社のECサイトやAmzonや東急ハンズなどで販売を行なっており、一般的なD2C企業と異なり、あらゆる販売チャネルを活用しています。中華圏やヨーロッパを中心に海外展開も視野に入れています。

 

化粧品コスメD2C③:Sparty

パーソナライズシャンプーであるMEDULLAを展開しているのがSpartyです。
同社は顧客からのフィードバックを重視しており、顧客から要望を聞いてその都度処方を変更できるMEDULLAというシャンプーでユーザーごとに適した製品を提供しています。

Spartyでは自社のシャンプーを継続利用してくれるユーザーのことをより一層大切にし、イベントの定期的開催によってユーザーと密なコミュニケーションを取っています。
パーソナライズな製品を扱っているため、顧客との関わり方が大切にしており、さまざまな方法で顧客とコミュニケーションを取り多くのフィードバックを得られる環境を構築しています。

Spartyは自社ECでMEDULLAの販売を行なっており、オンライン上で9個の質問に答えることで診断を実施しています。
質問の回答をもとに、それぞれにユーザーに合わせたシャンプーをカスタマイズします。

日本にもD2Cのコスメや化粧品ブランドは多くありますが、成功しているブランドの特徴はユーザーとの接点やコミュニケーションを大切にしていることがあげられます。
加えて、マーケティングやブランディングを丁寧に行うことで商品の特徴やブランドのストーリーに共感してもらい多くの顧客を獲得してます。
今後のD2Cのコスメや化粧品市場はメンズとレディースとも盛り上がることが予想されます。

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