最小限の人員でホテル運営をするために、客室にタブレットなどを設置して滞在のサポートをする仕組みが整いつつあり、このことを客室IOTと呼びます。
旅館や民泊などのさまざまなな宿泊施設にマッチするサービスや機能を持った顧客満足度向上と業務効率改善を目的とした客室IOTタブレットの導入ホテルが増えています。
客室IOTの市場ではcrotta(クロッタ)が有名で、crottaには「客室タブレット」「客室スマートテレビ」「エンタメ」の3つがあります。
この記事では客室IOTのcrottaについて紹介します。
客室タブレット「crotta concierge」
客室にタブレットを置くことで、内線電話や周辺ガイドや動画視聴やルームオーダーや雑誌・漫画閲覧やネット検索など様々な体験を宿泊者に提供でき、タブレット一台でおもてなしをすることができます。
加えて、タブレットに全ての情報がまとめるため、客室に張り紙などをする必要もなくなり整然に保つことができます。
タブレットを設置する効果として、顧客満足度向上と業務効率改善の2つの効果があります。
顧客満足度向上ではインバウンドや外国人客への接客対応、リピート率の向上、常に最新の情報の提供などができます。
業務効率改善ではコスト削減、人材不足による採用難への対応、働き方改革への適応ができます。
具体的な機能としては、業務や書類のペーパーレス化、宿泊IOTによる最新情報の配信、プッシュ通知によるアナウンスや広告、オンラインアンケートによる情報の収集と分析などが上げられます。
客室タブレットと組み合わせて、フロントと客室間の内線通話が可能になり、電話機などが不要になります。
客室からフロントやレストランへ電話ができ、コストを大幅に削減することができます。
フロント以外にもマッサージやレストランへの発着信の可能で、フロントが不在時には転送することもできます。
今まで全室に電話機を導入することによって発生していた保守コストも削減することができます。
費用は基本桜蘭は月額1室700円〜ですが、ホテルの規模や機能に合わせて、「Luxury」「Standard」「Economy」の3つのプランがあります。
滞在型リゾートホテル/シティホテル/高級旅館向けが「Luxury」、宿泊特化型ホテル一般旅館向けが「Standard」、ホステル/カプセルホテル向けが「Economy」です。
加えて、ホテルや旅館の特徴に合わせてカスタマイズもすることができます。
客室スマートテレビ「crotta TV」
ホテルや旅館の客室にはテレビはついていますが、このテレビをIOTとして活用することができます。
本来の目的である地上波の視聴やエンタメやインフォメーションの確認やコンシェルジュ機能もテレビ一台で行うことができます。
特徴としては4K AndroidOS内臓スマートテレビを利用しており、機能制限や遠隔操作などの宿泊施設向けの機能があるビジネスに特化したタイプのテレビです。
4Kテレビは画像が鮮明で表現力豊かで地上波やネット番組も綺麗な画面で楽しむことができます。ドルビーアトモス対応作品していたり、ネットテレビなど様々なコンテンツを視聴できます。
ホテルや周辺情報をテレビに表示することもでき、宿泊者がレストランなどを決めるのに役に立ちます。画面もリモコン一つで操作しやすいようにデザインされており、とても便利です。
機能としては、テレビ視聴中でもお知らせ通知やフロントからメッセージなどの表示、スマートフォンと連動しておりテレビでは操作しにくいアンケートをQRで宿泊者のスマホで送付すること、Youtubeをはじめとした動画アプリやBSなどの有料チャンネルの視聴も可能です。
さらに100カ国語以上の多言語をカバーしており、自動翻訳機能付きのコンテンツ管理機能もあるため、外国人の宿泊者に対しても対応できます。
そのほかにもオプションとして、ビデオオンデマンド配信サービスのVOD機能、テレビ東京ビジネスオンデマンドやFOX NEWSなどの外部ニュースメディア配信、宿泊管理システムのPMS連携との連動などもできます。
ホテルのエンタメ「crotta entertainment」
そのような宿泊者にむけてはテレビなどのコンテンツの充実が必要です。
cotta entertainmentでは15,000冊の雑誌・マンガが読み放題且つ動画1,000タイトル見放題サービスです。
漫画は毎月10%のタイトルが入れ替わり、雑誌のほとんどが販売日に閲覧できるようになります。
特徴としては、特別コンテンツとして自社会員獲得への利用、周辺ホテルとの差別化、宿泊客へのアップセルなどが可能です。また、エンタメコンテンツの中に自由に宣伝ページを組み込むこともでき、朝食の案内や訴求、自社会員案内、マッサージの案内等ができます。
価格は契約内容や部屋数によって異なります。
多くのホテルで導入されているcrottaは実績もあり、利用することで顧客満足度向上と業務効率改善に繋がるため、ホテルのデジタルトランスフォーメンション化に向けて必須のものと言えます。