大手電機メーカーのソニーが提供する「ブラビア」は、電子POPとしての利用が広がっているのをあなたはご存じでしょうか?
従来のテレビとしての使途を超えて、ブラビアは販促ツールとしての役割も担うようになり、小売店の間では電子POPの多様化が進んでいます。
また、さまざまなメーカーが電子POPを開発している中で、ソニーが提供するブラビアは全国各地の小売店で人気が上昇中です。
そこで今回は、電子POPとしての役割も担うブラビアの特徴や、導入するメリットなどを紹介します。
電子POPとしてのブラビア、その特徴とは?
ソニーが製造するブラビアは、もともと高画質な映像を表示できるテレビで最近は電子POPとしても利用されています。
フルHDの4倍のドット数を有するブラビアは、高コントラスト・高繊細・高い色域を兼ね備え、美しい映像を映し出せるのが特徴的です。
特に地図などの細かい表示が得意で、電車の路線図などの詳細情報も鮮明に表現できます。
さらにブラビアは、飲食店にて商品をPRする際にも利用され、高画質な映像を映し出すことで、消費者に対して食べ物の魅力をアピールできます。
他にも、ブラビアはスーパーでの販促ツールとしても活用され、チラシなどの紙媒体データをそのまま流用しても、文字や商品を鮮明に表示できます。
ちなみに、設置場所に合わせてさまざまなサイズを展開しており、43インチから100インチの大型サイズまで対応しています。
駅などの商業施設でも、小さな文字が使用される多言語案内に対応し、ブラビアは場所を問わず幅広く利用されています。
加えてブラビアには、最新の「webベースサイネージ」という技術が採用され、全国の小売店での導入が進展中です。
ブラビアが搭載する「webベースサイネージ」とは?
webベースサイネージを搭載したブラビアでは、販促で利用する映像コンテンツを、インターネット上で一括管理できます。
外付け機器が不要なのが特徴的で、PC・スマホ・タブレット端末からも操作が可能です。
また、ブラビアと連携できる「Disit Media Player」と「Disit Wood Easel」は、多くの飲食店やフィットネスクラブなどで、既に導入が進んでいます。
Disit Media Playerの特徴
Disit Media Playerは、クラウド配信システムを搭載した小型端末です。
HDMI端子があるディスプレイへ簡単に接続でき、Wi-Fiに対応することで、簡易配信の予約も可能です。
またDisit Media Playerでは、他店舗と連携した複雑なシステムが簡単に管理でき、販促コンテンツの準備時間を短縮できます。
さらに、小型かつ高性能な機能を備えたDisit Media Playerは、価格もリーズナブルで、配信システムとして月額3,000円、本体の端末代として25,000円の初期費用で利用できます。
導入手順はDisit Media Playerを利用するには、まずクラウド上の専用サイトにコンテンツをアップロードする必要があります。
そして、端末ごとにコンテンツを登録し、映像を流すテレビやモニターにHDMIで接続します。
電源をオンにすると、自動的にコンテンツのダウンロードが始まり、登録した販促映像の再生が開始されます。
電子POPブラビアの導入事例
全国に400店舗を展開する大手カードゲーム会社では、Disit Media Playerを導入することで、販促コンテンツの一括管理が可能になり、週末イベントなどに即時対応できるようになりました。
また、導入前は販促の準備に時間がかかっていましたが、Disit Media Playerの導入後、時間短縮に繋がり、低コストでの運用を可能にしています。
24時間営業をしている大手フィットネスクラブでは、Disit Media Playerの導入後、モニターにて筋トレ器具の操作映像を流し、人件費の削減に成功しています。
また、Disit Media Playerを導入した屋外モニターで関連商品を訴求したところ、新規顧客の獲得に繋がり、売上増にも貢献しました。
店内モニターの余剰に悩んでいた家電量販店では、余剰モニターにDisit Media Playerを挿して簡易サイネージ化し、本部が施策する販促動画を配信し、個別コンテンツの制作から配信まで一括管理することで、注目商品の訴求力UPに成功し、低コストで最大の効果が得られました。
Disit Wood Easel
ブラビアを電子POPとして開発しているソニーは、手書き風アートサイネージ「Disit Wood Easel」も展開しています。
Disit Wood Easelは、黒板をイメージしたモニター組込式のサイネージで、木製のスタンドにディスプレイが内蔵された最新のデジタル看板です。
Android・iOS端末に対応したアプリ「Easy Writer」と連携することで、手書きのコンテンツを即時送信し、黒板風のディスプレイへ表示できます。
またDisit Wood Easelは、リプレイ機能や点滅機能など、さまざまなエフェクトを利用できるので、プロ並のコンテンツが簡単に作成できます。
さらに完成したコンテンツは、再生ボタンを押すだけで店頭のモニターに映し出され、複数コンテンツを作成し登録することも可能です。
ちなみに、サイズは32インチと27インチがあり、コンテンツが保存されたUSBメモリーをDisit Wood Easel本体に差し込むだけで、自動ループ再生が始まります。
ソニーが開発するブラビアは、今回紹介したDisit端末と連携させることで、一般の電子POPとの差別化が可能です。
また、4Kの高画質な映像を映し出せるブラビアは、小売店がアピールしたい商品を繊細に表現することで、効果的な販促ツールとして機能します。
今後もソニーはクラウド配信システムを進化させ、より高性能なデジタルサイネージの登場が期待されています。